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医療用テープの基礎知識 その②
テープの粘着剤

その①で説明しましたように、テープは「基材」に「粘着剤」が塗布されています。医療用テープに用いられる主な粘着剤には、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤の4種類があります。

表②-1にゴム系、アクリル系、シリコーン系の特徴をお示しします。

それぞれのメーカーが工夫を凝らした粘着剤を開発して各社独自の名前で呼んでいますが、ほぼこの4種類のいずれかと考えられます。
医療用としてはこの中でもアクリル系が主流となっています。
これらの基材、粘着剤、形状の組み合わせで、テープの物性や特性が左右されます。そのため、用途に応じてふさわしい特性のテープを選ぶことが重要となります。
医療や介護の現場では、特に粘着剤の種類、滅菌のあり・なしが重要となります。

トレンド① 「ラテックスフリー」について

現在の医療業界のトレンドとしてラテックスフリー化が進んでいます。ラテックスは天然ゴムに含まれるたんぱく質で、赤み、かゆみ、蕁麻疹などの皮膚アレルギー症状が発現し、呼吸困難、血圧低下や意識障害などのアナフィラキシーショックを引き起こすことがあるため、医療業界全体でラテックスを含む天然ゴム製品を使用しない「ラテックスフリー化」が進んでいます。

トレンド② 「シリコーン系粘着剤」について

医療用テープの粘着剤として主流なのがアクリル系粘着剤ですが、近年シリコーン系粘着剤を使用したテープが出てきています。
シリコーン粘着剤は柔軟で肌にも優しい粘着剤ですが、アクリル系の粘着剤に比べコストが高いというデメリットがあります。透析患者、高齢で肌が弱い患者、ストーマ患者や、アクリル系粘着剤でかぶれを起こす患者など、皮膚の脆弱な患者に使われる傾向にあります。シリコーン系粘着剤は患者の生活の質を高めることが出来る粘着剤として注目が集まっています。

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